歴史あるジャンプレース
中山グランプリ有馬記念の前日に行われるのが、第138回中山大障害(J・G1)です。有馬記念が今年で60回目ですから、回数だけ見ると倍以上の歴史があるレースですね。
というのも、中山大障害は、天皇賞(G1)、目黒記念(G2)と同じく、かつては春・秋と1年に2度開催されていたのですが、1999年の春より”中山グランドジャンプ”が新たに新設された為、”中山大障害”としては1年に1回の施行となりました。
それでも有馬記念より、約20年ほど歴史の長いレースなのです。
中山大障害(J・G1)登録馬
馬名 | 性齢 | 前走騎手 | 種牡馬 | 前走 | 着 |
アシュヴィン | セ6 | 林満明 | Giant’s Causeway | イルミネ | 2 |
アップトゥデイト | 牡5 | 林満明 | クロフネ | 小倉サマJG3 | 1 |
アポロマーベリック | 牡6 | 五十嵐雄 | アポロキングダム | イルミネ | 3 |
ウォンテッド | 牡5 | 高田潤 | タニノギムレット | イルミネ | 7 |
エイコーンパス | 牡6 | 高田潤 | タイムパラドックス | 障害未勝利 | 1 |
オジュウチョウサン | 牡4 | 石神深一 | ステイゴールド | イルミネ | 4 |
サナシオン | 牡6 | 西谷誠 | シンボリクリスエス | イルミネ | 1 |
シゲルキョクチョウ | 牡7 | 植野貴也 | オンファイア | イルミネ | 15 |
タニノタキシード | 牡5 | 小坂忠士 | タニノギムレット | 障害・オープ | 1 |
タマモショパン | 牡6 | 熊沢重文 | アドマイヤムーン | 障害・オープ | 8 |
ダンツミュータント | 牡6 | 森一馬 | マイネルラヴ | 京都ジャJG3 | 1 |
ティリアンパープル | 牝5 | 山本康志 | ジャングルポケット | イルミネ | 12 |
ドリームセーリング | 牡8 | 石神深一 | クロフネ | 京都ジャJG3 | 4 |
マイネルミランダス | 牡4 | 山本康志 | スクリーンヒーロー | 秋陽ジャ | 4 |
マキオボーラー | 牡5 | 平沢健治 | メイショウボーラー | 秋陽ジャ | 1 |
今年の中山大障害の出走予定馬を見て、人気になりそうなのは、やはりこの2頭でしょう。
今年の中山大障害は2強か!?
ジャンプレースの新星
まず1頭目は、サナシオン(栗東・松永幹)でしょう。今年の4月から、平地レースからジャンプレース(障害レース)に路線変更した初戦の障害未勝利戦で、いきなりのレコードタイムで完勝。
その後も連勝を重ね続け、ジャンプレース4戦目の東京ハイジャンプ(J・G2)で初重賞を見事制し、前走のイルミネーションジャンプSでも2着に5馬身差をつけ、レコードタイムの圧勝劇を演じてくれました。
この勢いのまま、無傷の6連勝で頂点に立つ事が出来るのか否か。
ちなみに、先週の2歳G1レースでの1,2着の母馬、シーザリオ(オークス、米国オークス)とエアスピネル(秋華賞)が争った2005年オークスで6着だったのが、サナシオンの母ジェダイト(忘れな草賞)だったりします。
迎え撃つ現王者
そして、もう1頭はアップトゥデイト(栗東・佐々木)ですね。今年春の中山グランドジャンプ(J・G1)では、後続に1.7秒差をつけてレコード勝ちの大圧勝したのは記憶に新しいところ。
前走の小倉サマージャンプ(J・G3)もしっかりと勝ちきっており、やはり現役最強ジャンプホースはこの馬で間違いないでしょう。ただ今回は、4ヶ月半の間隔が不安材料になりそうなのですが、私は杞憂に終わると考えています。
最後に
もちろん、J・G1競争2勝馬アボロマーベリック(美浦・堀井)の復活への期待や、着実に力を付けているダンツミュータント(栗東・本田)、マキオポーラー(栗東・五十嵐)も侮れないと思います。
ですが、逃げるサナシオンと西谷騎手を、アップテゥデイトと林騎手が2番手で虎視眈々。最初から最後まで、この2頭でマッチアップを繰り広げるような、そんなレースを私は見たい!