朝日杯FSを振り返る

広告

今年の2歳王者決定戦・朝日杯フューチャリティSは、終わってみれば父ディープインパクトの牡馬サトノアレス四位洋文騎手の大外撫で斬り炸裂!

牡馬の意地を魅せつけてくれたレースでした。

2着には7番人気モンドキャンノバルザローナ騎手、3着には単勝72.7倍の12番人気ボンセルヴィーソが逃げての粘り込み成功で大波乱の立役者となりました。

1番人気に支持された父フランケルミスエルテ川田将雅騎手は4着に敗れました。

藤沢和雄厩舎は先週のソウルスターリングに続いて2週連続勝利、四位騎手は2010年キンシャサノキセキ以来のG1勝利となりました。

3代血統表 サトノアレス 牡2歳 2014年 黒鹿 (千歳市)
ディープインパクト
 2002年 鹿毛 (早来町)
*サンデーサイレンス
 1986年 青鹿 (米)
Halo 1969年 (米)
Wishing Well 1975年
*ウインドインハーヘア
 1991年 鹿毛 (愛)
Alzao 1980年
Burghclere 1977年
*サトノアマゾネス
 2004年 鹿毛 (愛)
Danehill
 1986年 (米)
Danzig 1977年 (米)
Razyana 1981年
Prawn Cocktail
 1992年
Artichoke 1981年
Crimson Saint 1969年

 

前半の5F通過タイムは60.6秒。先週の阪神JF(G1)の前半5F通過タイムが58.8秒でしたので、
だいたい2秒ほど遅いゆったりとしたレースとなりましたが、

積極的に先陣を切る様な馬が居なかったので、これはどうしようもないですねー。

まぁ、スローペースでレースが流れると言う事は、一見してただの瞬発力レースと思われがちなのですが、まだまだ精神が幼い2歳馬・3歳馬にとっては辛く苦しい事なんですよ。

特に今回のレースでは、前向きな気持ちが強い先行馬にとって、加えて、前方に物理的障壁のあった先行馬にとっては、より厳しく辛い競馬となったように思います。

トラスト・ミー

目立って辛そうだったのは、やはり柴田大知騎手&トラストですねー。

前走の東京スポーツ賞2歳S(G3・東京芝1800)でも、トラストにとってはペースが遅いと感じていただけに、今回はそれ以上のストレスを抱えながらのレースをしていた気がします。

2走連続で我慢の競馬を強いられた形になってしまいましたので、そろそろ、なんらかの気分転換をして欲しいかなぁ。

教育的観点から、先週の阪神JFと朝日杯FSを比較すると、

阪神JFでは、先行馬がのびのびとレースが出来、朝日杯FSでは、先行馬がガミガミ叱られながらレースを強いられた、そんな印象を受けましたねー。

好き放題させて制御出来なくなるのも怖いのでしょうけれど、抑え過ぎてトラウマの塊になってしまうのも将来に不安。教育というのは人と同様、馬も難しそうです。

結論としては、

今回の朝日杯FSは、結果的に先行勢の自滅。ただ、誰が悪いという事ではなく、気性の幼い有力馬を躾けながらのレースで、ゆる~く先導する2頭に全馬が付和雷同してしまった。

見ていて息苦しくなるこういうレースを見るたびにラビット(ペースメーカー)が欲しいとの思いが頭を過りますが、これはこれで良いのです。

最強の「逃げ馬」が現れれば、何の問題もないのだから。

広告

ルメールマジック炸裂!

ターコイズSは、完璧にペースを読み切り、後方待機策をとった1番人気マジックタイムルメール騎手が鮮やかな差し切り勝ち!

2着にも後方待機の6番人気レッツゴードンキ岩田康誠騎手、3着には3番人気カフェブリリアント戸崎圭太騎手が滑り込みました。

3代血統表 マジックタイム 牝5歳 2011年 黒鹿 (安平町)
ハーツクライ
 2001年 鹿毛 (千歳市)
*サンデーサイレンス
 1986年 青鹿 (米)
Halo 1969年 (米)
Wishing Well 1975年
アイリッシュダンス
 1990年 鹿毛 (千歳市)
*トニービン 1983年 鹿毛 (愛)
*ビユーパーダンス 1983年 黒鹿 (米)
タイムウィルテル
 2000年 鹿毛 (早来町)
*ブライアンズタイム
 1985年 黒鹿 (米)
Roberto 1969年 (米)
Kelley’s Day 1977年
フサイチカツラ
 1991年 鹿毛 (早来町)
Sadler’s Wells 1981年 (米)
*クリスザレディー 1984年 鹿毛 (愛)

 

勝負所に近づいてもルメール騎手は頑なにインコースに拘り続け、3コーナーカーブに差し掛かったところからの馬の操縦、進路選択は本当に素晴らしかったですねー。

4コーナーではスピード減速を最小限に抑えながら、ウインファビラスを壁にして馬体をねじ込み進路を確保して最後の直線勝負へ。

直線に向くと同時に壁役のウインファビラスを外に押し出しつつ、前方のウキヨノカゼが作ったスペースを突き、視界が広くなった所でエンジン点火&アクセル全開!

あっさりと先行勢を捕えて先頭に立つと、追いすがる後続集団を尻目に1馬身半千切ったところが決勝線でした。

もうね、あの騎乗を魅せられたらどうしようもないですわ、他馬は。1番人気にキッチリ応えたパートナー・マジックタイムも来年に向けて、更なる飛躍を期待せずにはいられません。

対照的な競馬だったのがアットザシーサイド柴田善臣騎手でした。

道中では馬群後方の位置し、勝ち馬を見るような絶好の位置取りでの競馬でしたが、4コーナーの立ち回りで明暗がハッキリしてしまいました。

出来るだけタイトの立ち回りでロスを避けたマジックタイムと、

不利を受けない大外まで持ち出した安全騎乗のアットザシーサイドでしたが、結果的にそこで生じた距離差分だけ前者が着差を付けたような決着でした。

広告

今週の重賞登録馬

今年最後の中央競馬JRA開催は、金・土・日の3日間開催となります。

今週の重賞競走は、23日(金)は伝統の障害ジャンプ競走・中山大障害(J・G1)、24日(土)は阪神競馬場で阪神カップ(G2)、

そして25日(日)には2歳戦ホープフルS(G2)と、今年の競馬の総決算グランプリ有馬記念(G1)がそれぞれ中山競馬場で開催されます。

有馬記念はお先にサックリ血統分析を書きましたのでよろしければどうぞ。

中山大障害は、春のジャンプ王オジュウチョウサンと、昨年の覇者アップトゥデイトに、マキオボーラードリームセーリングがどう絡んでくるか。

阪神カップは、マイルCS優勝馬ミッキーアイルが中心でしょう。浜中俊騎手も騎乗停止明けとなりますので、今度こそは気持ちの良いレースを魅せて欲しいところ。

ホープフルSは、前走の葉牡丹賞で連勝を決めたレイデオロになるのでしょうか。個人的にはそのレースで2着だったコマノインパルスの方に惹かれますねー。

ただ、このメンバーでのG2競走ホープフルSが、来年度G1昇格の認定を受けられるのかは、甚だ疑問を投げかけてみます。東京スポーツ杯2歳Sの方がG1っぽいというか、なんというか。

それはともかく、今年のJRA最終週も競馬予想・競馬観戦他を思いっきり楽しみましょう!

第61回有馬記念(G1) 第33回ホープフルS(G2) 第11回阪神カップ(G2) 第139回中山大障害(J・G1)
賞金 馬名 賞金 馬名 賞金 馬名 賞金 馬名
28625 4 キタサンブラック 900 2 レイデオロ 17525 5 ミッキーアイル 10300 6 アップトゥデイト
24200 5 ゴールドアクター 400 2 メリオラ 12560 8 スノードラゴン 8400 5 オジュウチョウサン
16275 5 サウンズオブアース 400 2 ミスディレクション 11800 8 サクラゴスペル 5600 8 サンレイデューク
15250 3 サトノダイヤモンド 400 2 マイネルスフェーン 11175 5 イスラボニータ 4550 6 マキオボーラー
15050 5 マリアライト 400 2 ベストリゾート 9550 7 フィエロ 2400 9 ドリームセーリング
11850 8 ヒットザターゲット 400 2 ビルズトレジャー 9350 7 サンライズメジャー 1800 6 ティリアンパープル
11600 6 サトノノブレス 400 2 バリングラ 8350 6 レッドアリオン 1000 6 ルペールノエル
9700 5 アルバート 400 2 ニシノアップルパイ 6250 6 ダンスディレクター 1000 6 カウウェラ
9500 6 デニムアンドルビー 400 2 ディアシューター 6200 5 ロサギガンティア 400 4 ルートヴィヒコード
9450 8 ムスカテール 400 2 ショワドゥロワ 5000 3 トウショウドラフタ 400 6 トーセンハナミズキ
7675 4 ミッキークイーン 400 2 サングレーザー 5000 3 シュウジ 400 5 クリノダイコクテン
6875 4 ヤマカツエース 400 2 コマノインパルス 4100 5 エイシンスパルタン 400 5 ウインイルソーレ
6300 4 シュヴァルグラン 400 2 グローブシアター 2800 7 ゴールデンナンバー        
5275 5 アドマイヤデウス 400 2 オールザゴー 2475 4 グランシルク        
4300 4 マルターズアポジー 400 2 エンドゲーム 2270 5 ヒルノデイバロー        
2450 4 トーセンバジル 400 2 アドマイヤウイナー 2250 5 ラインハート        
2425 6 サムソンズプライド 0 2 コスモス 1550 5 スナッチマインド        
2250 6 トウシンモンステラ                        

 

本日はここまで。