チャンピオンズカップを振り返る
昨年の雪辱を晴らした!
1番人気馬が直線半ばで抜け出しに掛かって勝負あったと思われた矢先に、後方から矢が飛んで来るような凄い脚での追い込み一線。
今年のチャンピオンズカップで最初にゴール板を通過したのは6番人気サウンドトゥルー(父フレンチデピュティ×母父フジキセキ)と大野拓弥騎手でした。
大野騎手は2014年スプリンターズSスノードラゴン以来のJRA・G1競走勝ち。2着は1番人気アウォーディーと武豊騎手、3着は和田竜二騎手と9番人気アスカノロマンという決着。
3代血統表 サウンドトゥルー セ6歳 2010年 栗毛 (新ひだか町) | ||
*フレンチデピュティ 1992年 栗毛 (米) |
Deputy Minister 1979年 (加) |
Vice Regent 1967年 |
Mint Copy 1970年 | ||
Mitterand 1981年 |
Hold Your Peace 1969年 | |
Laredo Lass 1971年 | ||
キョウエイトルース 1997年 栗毛 (門別町) |
フジキセキ 1992年 青鹿 (千歳市) |
*サンデーサイレンス 1986年 青鹿 (米) |
*ミルレーサー 1983年 鹿毛 (米) | ||
キョウエイヨシノ 1990年 鹿毛 (様似町) |
*プラウドデボネア 1982年 鹿毛 (米) | |
キヨウエイミート 1983年 栗毛 (門別町) |
レースを再び見返すと、サウンドトゥルーと大野騎手にとっては正に昨年の、結果的に間違えてしまった、あの選択をセーブ&ロードで雪辱出来た中京の最終コーナー。
まぁ、昨年はノンコノユメにインコースを取られてしまい、我慢出来ずに距離ロス覚悟の大外ぶん回し騎乗で、色々と悔いが残った騎乗であった風に見受けましたからねー。
今回は直線過ぎまで我慢し、内→外への大幅な進路移動からの、スナイパーが獲物を狙い打つの如く、アウォーディー武豊を射抜き切ったホント格好イイ勝ち方でした。
血統面から回顧
しかし、今年のチャンピオンズカップの父サンデーサイレンス系は散々な結果でした。
最下位が父フジキセキのブライトライン、ブービーから11着までを父ゴールドアリュールのメイショウスミトモ、ゴールドドリーム、コパノリッキー、ブライトアイディアが占め全滅。
今回のレースが父サンデーサイレンス系には全く不向きな馬場、レース展開となってしまったという事なんでしょう。
ただ、一つ大きな反省点がありました。
サックリ血統分析時に既に分かってはいたのですが、母父フジキセキ(サウンドトゥルー)、母父タバスコキャット(アスカノロマン)のHペース時or持久力型での異常な好適正。
もちろん偶然なのかもしれませんが、やはり、血統というのは色々な意味で奥が深く、更に詳しく調べてみたいと思わせる結果とも言えました。
その他のレース
連覇達成!
単勝1.3倍の圧倒的な人気に応え、昨年の優勝馬アルバート(父アドマイヤドン×母父ダンスインザダーク)が再びマラソン重賞ステイヤーズSの頂点に立ちました!
2着には3番人気ファタモルガーナと蛯名正義騎手、3着には2番人気モンドインテロとルメール騎手が辛くも馬券圏内へ滑り込みました。
3代血統表 アルバート 牡5歳 2011年 栗毛 (安平町) | ||
アドマイヤドン 1999年 鹿毛 (早来町) |
*ティンバーカントリー 1992年 栗毛 (米) |
Woodman 1983年 (米) |
Fall Aspen 1976年 | ||
ベガ 1990年 鹿毛 (早来町) |
*トニービン 1983年 鹿毛 (愛) | |
*アンテイツクヴアリユー 1979年 鹿毛 (米) | ||
フォルクローレ 1999年 栗毛 (早来町) |
ダンスインザダーク 1993年 鹿毛 (千歳市) |
*サンデーサイレンス 1986年 青鹿 (米) |
*ダンシングキイ 1983年 鹿毛 (米) | ||
アンデスレディー 1986年 栗毛 (早来町) |
*ノーザンテースト 1971年 栗毛 (加) | |
ペルースポート 1972年 栗毛 (白老町) |
個人的にはもう少しペースの流れるレースを期待していましたが、その願いは叶わず。昨年よりは少しだけ速い、前半5F(1000メートル)64.0秒の遅い流れでした。
ただ今年は、昨年以上に先行集団に積極性を感じられない、人気の瞬発力馬に勝ってといわんばかりのお膳立てな展開。
先行勢が大人し過ぎた為、ベテラン内田博幸騎手が、ただ一人だけ気を吐く気持ちを魅せましたが、それは本来であればタマモベストプレイと津村明秀騎手の役回りでしょうねー。
中途半端なペースメーカー、ウインインスパイアに付き合わなければ、
自らのマイペースを優先させる競馬に徹する事が出来ていれば、タマモベストプレイが勝っていたんじゃないかなぁ。んー、実に惜しい競馬でした。
そういう流れだったら、ホンメー馬サムソンズプライドにもチャンスがあった!ハズ。
一千勝ジョッキーへ王手の勝利
2016年明けの最初の重賞ウイナーが、年末に入り再び輝きを取り戻した!
父池添兼雄調教師の管理馬ヤマカツエースで、息子池添謙一騎手がキッチリと重賞制覇。そして、通算勝利数を999勝にする、ってのが池添騎手の大一番で光るという所以でしょうか。
敢えて1000勝を決めないのが、逆に「持っている」と個人的には感じています。ここぞという時に力を発揮するといえば、M.デムーロ騎手と似たタイプですねー。
3代血統表 ヤマカツエース 牡4歳 2012年 栗毛 (新ひだか町) | ||
キングカメハメハ 2001年 鹿毛 (早来町) |
Kingmambo 1990年 (米) |
Mr. Prospector 1970年 (米) |
Miesque 1984年 | ||
*マンファス 1991年 黒鹿 (愛) |
Last Tycoon 1983年 | |
Pilot Bird 1983年 | ||
ヤマカツマリリン 2004年 栗毛 (静内町) |
*グラスワンダー 1995年 栗毛 (米) |
Silver Hawk 1979年 (米) |
Ameriflora 1989年 | ||
*イクセプトフォーワンダ 1995年 鹿毛 (加) |
Tejabo 1985年 | |
Unique Gal 1990年 |
まず挙げたいのが、長期休養明けのルメール騎手騎乗のリアファル。予想通りの慎重な騎乗で3番手の追走は、休養明けを意識した試走の意味合いが強いレースでした。
そのリアファルの位置取りに惑わされたのか、前半5F通過タイムが61.5秒という割とゆったりとした流れではあったのですが、ハイペースの様な縦長に伸び切った馬群。
これは先行2番手、同コースレコードホルダーのパドルウィールには持ってこいの展開。
途中で気づいた中団馬群は、慌ててエンジン点火、一気の仕掛けでペースアップしましたが、ほとんどの馬はゴール直前でガス欠を起こしちゃいましたねー。
そうなるとやはり地力の差。
近走をG1、G2競走で強い相手、厳しい流れを経験しているヤマカツエース、シュンドルボン、サトノノブレスが上位に雪崩れ込む決着となりました。
ラスト3Fタイムで、なんか騒がれていたデニムアンドルビーはそもそもレースに実質参加しておらず、評価の対象外。能力上位なのは間違いないですが、次走以降の過剰人気に注意~。
んー、トーホウジャッカル~、なんでや~。
今週の重賞登録馬
今週は2歳牝馬G1競走の阪神ジュベナイルF(G1)をはじめ、
同日には中山でダート重賞戦のカペラS(G3)、土曜日には阪神で古馬中距離重賞チャレンジC(G3)の3つの重賞レースが行われます。
阪神JFは先にサックリ血統分析を書きましたのでよろしければどうぞ。
まずは、カペラSの登録メンバーを見てみますと、
1番人気になりそうなのは、5歳牝馬コーリンベリーでしょうか。前走の川崎で開催されたJBCスプリントのダート1400。スプリントなのにダート1400は、やはり1F長かった様です。
ベストのダート1200戦でどう巻き返せるか、注目ですねー。
他には、まだまだ元気な8歳馬グレープブランデーとタールタン。これから本格化期待のニシケンモノノフ、ノボバカラ、ダノングッド。
これに初ダート、ダート2戦目のエイシンブルズアイ、アクティブミノルと伏兵多数で、予想としては面白そうなレースとなりそうです。
ハンデ戦重賞のチャレンジカップを見てみますが、どの馬が1番人気になるのか、まるで見当が付かないですねー。
安定した人気と実績を持つフルーキー、前走で明かな不利を受けたディサイファ、底力を信じるかタッチングスピーチ、可能性を秘める3歳勢ブラックスピネル、ドレッドノータス他。
ハンデにもよりますが、このレースはひと波乱も、ふた波乱も期待してよさそうです。
第68回阪神ジュベナイルF(G1) | 第9回カペラS(G3) | 第67回チャレンジカップ(G3) | |||||||||
賞金 | 性 | 齢 | 馬名 | 賞金 | 性 | 齢 | 馬名 | 賞金 | 性 | 齢 | 馬名 |
3100 | 牝 | 2 | ジューヌエコール | 11820 | 牡 | 8 | グレープブランデー | 15450 | 牡 | 7 | ディサイファ |
2700 | 牝 | 2 | レーヌミノル | 8635 | 牝 | 5 | コーリンベリー | 7850 | 牡 | 6 | フルーキー |
1950 | 牝 | 2 | ヴゼットジョリー | 5835 | 牡 | 5 | ニシケンモノノフ | 7200 | 牡 | 7 | エキストラエンド |
1850 | 牝 | 2 | リスグラシュー | 5610 | 牡 | 8 | サトノタイガー | 6750 | セ | 8 | メイショウナルト |
1800 | 牝 | 2 | ブラックオニキス | 5150 | 牡 | 8 | タールタン | 5600 | 牡 | 7 | ヒストリカル |
1200 | 牝 | 2 | ディーパワンサ | 4375 | 牡 | 5 | エイシンブルズアイ | 5100 | 牡 | 7 | クランモンタナ |
1200 | 牝 | 2 | ソウルスターリング | 4335 | 牡 | 4 | ノボバカラ | 3800 | セ | 8 | デウスウルト |
1200 | 牝 | 2 | サトノアリシア | 3450 | 牡 | 7 | ゴーイングパワー | 3450 | 牝 | 5 | ヒルノマテーラ |
1200 | 牝 | 2 | クインズサリナ | 3450 | 牡 | 6 | キタサンミカヅキ | 3300 | 牡 | 4 | クラリティスカイ |
1000 | 牝 | 2 | ショーウェイ | 3260 | 牡 | 5 | マキャヴィティ | 3050 | 牡 | 6 | ケイティープライド |
900 | 牝 | 2 | ゴールドケープ | 3135 | 牡 | 5 | シゲルカガ | 2575 | 牡 | 4 | ベルーフ |
900 | 牝 | 2 | アリンナ | 2900 | 牡 | 7 | カジキ | 2450 | 牡 | 6 | プランスペスカ |
400 | 牝 | 2 | ラビットラン | 2750 | 牡 | 4 | アクティブミノル | 2425 | 牡 | 4 | ダノンメジャー |
400 | 牝 | 2 | ポンポン | 2450 | 牡 | 5 | ラテンロック | 2325 | 牝 | 4 | タッチングスピーチ |
400 | 牝 | 2 | フェルトベルク | 2450 | 牡 | 5 | スウィープアウェイ | 2250 | 牡 | 5 | フェイマスエンド |
400 | 牝 | 2 | スズカゼ | 2375 | 牡 | 6 | マイネルエテルネル | 2250 | 牡 | 7 | シルクドリーマー |
400 | 牝 | 2 | ジャストザマリン | 2200 | 牡 | 6 | シャトーウインド | 2200 | 牡 | 3 | ブラックスピネル |
400 | 牝 | 2 | シグルーン | 2100 | 牡 | 4 | ダノングッド | 2025 | 牡 | 4 | グァンチャーレ |
400 | 牝 | 2 | エムオービーナス | 1800 | 牡 | 3 | レッドラウダ | 2000 | 牡 | 3 | マイネルハニー |
400 | 牝 | 2 | アロンザモナ | 1550 | 牡 | 7 | テムジン | 2000 | 牡 | 3 | ドレッドノータス |
0 | 牝 | 2 | レディギャング | 0 | 牡 | 4 | ルックスザットキル | 1950 | 牝 | 3 | クロコスミア |
0 | 牡 | 4 | フラットライナーズ | 1650 | 牡 | 3 | レプランシュ | ||||
1650 | 牡 | 4 | ケツァルテナンゴ |
本日はここまで。
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