シンザン記念の結果
3日間開催の2日目に行われた京都競馬場での重賞、第50回日刊スポーツ賞シンザン記念(G3)は、8番人気ロジクライが浜中騎手の好騎乗に導かれゴール板を駆け抜けた!
直線大外から凄い脚で強襲した2番人気のジュエラーが2着、3コーナー手前から先頭に立った11番人気のシゲルノコギリザメが3着に粘り込み、波乱の結果となりました。
浜中騎手としては昨年11月の重賞、みやこS(G3)でのロワジャルダン、須貝調教師&ハーツクライ産駒としては、昨年9月の重賞、札幌2歳S(G3)でのアドマイヤエイカン以来の勝利。
馬 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 調教師 | 父馬 | タイム | 位置 | 単勝 | 人気 | 本賞金 | |
Ⅰ | 6 | ロジクライ | 牡3 | 浜中俊 | 須貝尚介 | ハーツクライ | 1.34.1 | 先行 | 22.5 | 8 | 3800 |
Ⅱ | 7 | ジュエラー | 牝3 | M.デム | 藤岡健一 | ヴィクトワールピサ | クビ | 追込 | 4.1 | 2 | 1500 |
Ⅲ | 14 | シゲルノコギリザメ | 牡3 | 太宰啓介 | 谷潔 | スーパーホーネット | クビ | 逃げ | 56.8 | 11 | 950 |
Ⅳ | 2 | アストラエンブレム | 牡3 | ルメール | 小島茂之 | ダイワメジャー | ハナ | 先行 | 4.6 | 3 | 570 |
Ⅴ | 3 | レオナルド | 牡3 | 川田将雅 | 藤原英昭 | アドマイヤムーン | 1 1/4 | 中団 | 15.8 | 6 | 380 |
この京都芝1600・外回りコースの浜中騎手は、やはり、一味違いますね。5.4番人気で勝率19.6%の実績は伊達じゃない。
スタート後、手応え抜群ですんなり好位に位置し、何時の間にか最内を確保。そこから、インコースにこだわり距離的有利を保ち続け、直線では早めに抜け出してクビ差、見事1着入線。しかし、京都は本当に前が止まらない。
1番人気ピースマインド(藤岡康)には、もっと積極的な競馬をしても良かったような気がする。中途半端なハナ争いで馬と喧嘩し、競争意欲を殺いで直線では逆噴射しちゃいました。まだまだ、幼く気難しい馬なんでしょう。
最後の直線の鬼脚が凄かったジュエラーですが、あれはミルコ・デムーロが乗ったからじゃないかと見てる。ドゥラメンテもサンビスタもリオンディーズも、ミルコ以外が乗ったらあそこまで伸びない様な気がします。
フェアリーSの結果
3日間開催の最終日に中山競馬場で行われた重賞、第32回フェアリーS(G3)は、スタートダッシュを決めた3番人気ビービーバーレルが、後続の追い上げを尻目にそのまま逃げ切っての勝利。
2着には10番人気のダイワドレッサー、3着には7番人気のダイワダッチェスと先行組がそのまま残り、こちらの重賞も波乱の決着。
中館調教師は初の重賞勝利を「逃げ」で果たし、同時に種牡馬パイロ産駒初のJRA重賞馬誕生。石橋騎手としては、2012年の天皇賞・春(G1)を14番人気ビートブラックでの逃げ切り以来の勝利となった。
馬 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 調教師 | 父馬 | タイム | 位置 | 単勝 | 人気 | 本賞金 | |
Ⅰ | 6 | ビービーバーレル | 牝3 | 石橋脩 | 中舘英二 | パイロ | 1.34.3 | 逃げ | 6.8 | 3 | 3500 |
Ⅱ | 4 | ダイワドレッサー | 牝3 | 三浦皇成 | 鹿戸雄一 | ネオユニヴァース | 1 3/4 | 先行 | 17.8 | 10 | 1400 |
Ⅲ | 5 | ダイワダッチェス | 牝3 | 柴田善臣 | 菊沢隆徳 | ワークフォース | 3/4 | 先行 | 11.6 | 7 | 880 |
Ⅳ | 13 | クードラパン | 牝3 | 田辺裕信 | 久保田貴 | ダイワメジャー | クビ | 先行 | 8.0 | 4 | 530 |
Ⅴ | 3 | コパノマリーン | 牝3 | 田中勝春 | 斎藤誠 | ヴィクトワールピサ | 1 1/4 | 中団 | 10.2 | 6 | 350 |
すんなり、先頭に立ったビービーバーレルと、それを追いかける先行集団で上位を占めたレースでしたが、後方の馬達には色々と大変なレースでした。
最初のコーナーでは、中山コースに不慣れなのかL.コントレラス騎手鞍上のレッドシルヴィがバランスを崩す格好で、後方がゴチャ付いた姿が見られ不穏な形でレースが進む。
インコースの先行馬が悠々と最後の直線に入ってラストスパートした所を、好位の後ろに位置していたコパノマリーン(田中勝)が大きく外側にヨレて斜行してしまい、レースを壊してしまいました。
巻き込まれ不利を受けた馬、レッドシルヴィ、ルミナスティアラ(内田)、シーブリーズラブ(横山典)、ハマヒルガオ(石川)は、全く力を出し切っていないので人気落ちなら次走狙いたいです。